・最近、小中学生の間でも、ボクシングのようなマウスピースを使って運動することがあると聞きますが?
→そうですね、マウスピース、正確にはマウスガードと言いますが、このマウスガードを使用することが義務づけられているスポーツは増えています。
具体的には、ボクシング以外には、アメリカンフットボール、ラクロス、アイスホッケー、空手、ラグビーなどです。

・ではそのマウスガードを使うことが義務化になってきたってことは、きっとそれをしないと、とても危ないってことだと思うんですが?
→そうなんです。スポーツのとき、歯が折れたり、顎の骨を骨折したりなんて事故は少なくありません。また、脳しんとうを防ぐ効果もあるんです。

・マウスガードをするとしないとでは、それぐらい安全性に違いがあるんですか?
→ある研究調査によると、歯が折れたり、顎の骨折、あるいは、歯がすっぽり抜けてしまった、そんな人たちのうち、80%はマウスガードをしていない人だったのです。一方、マウスガードをしていた人で、そういったケガにあった人は20%で、しかも、マウスガードをしていない人よりもかなり軽傷ですんでいます。

・えー、そうなんですか。私も、そのマウスガードをしたいです。どこで作ればいいんですか?
→マウスガードはスポーツ用品店などでも売っていますが、市販のものは既製品です。お口にピッタリ合ったものを使った方がより安全なので、歯科医院で作ることをおすすめします。
歯科医院で作る場合は、細かい調節が可能なオーダーメイドのものです。自分の歯型をとって作るので、小さなお子さんでもすぐに慣れることもできます。

・そのマウスガード、いくらくらい費用はかかるんですか?
→医院によってもまちまちですが、5000円ぐらいのところが多いようです。また、その患者さんによって、調整が数回必要な人もいるので、その分も負担はさらにかかると思います。

・使い方での注意点はありますか?
→使った後は、水でよく洗って清潔に保つこと。高い温度のところに放置すると、変形するので、気をつける。長期的には、劣化することがあるので、歯科医院でみてもらう。

・ちょっとはずかしい質問ですが、プロボクサーの内藤大助選手も、やっぱりマウスガードを使っているんですか?
→使っています。内藤大助選手も歯科医院でオーダーメイドのものを作っています。内藤選手いわく、ピタッと咬み合わせが合うように調整してもらい、よくなると、パンチの力がグッと入るそうです。黄金の左フックも0.1mmの咬み合わせの調整次第で、世界と渡り歩いているそうです。